音大を卒業していない私がピアノを教えて大丈夫・・?

こんにちは!音楽家専門心理カウンセラー&マリンバ奏者野元 麻美です。私は音楽家専門心理カウンセラーとして、全国のいろんな音楽家さんとお話ししていますが、このご質問は結構よくいただきます。

『保育士資格を持っているけど、音大を出ていない。知り合いのママさんから「うちの子教えて!」と言われて教えているうちに生徒さんがどんどん増えてしまった。』
『教育大出身なので、音大卒の人ほど演奏できない・・。それでもレッスンしていいんでしょうか?』

というご相談をいただきます。特にピアノの先生が多いようです。音大を卒業していないことに引け目を感じてしまう・・という方もいらっしゃいます。

音大卒業は必須ではない

まずレッスンをすることに、音大を卒業しているということが必要かと言われると、必ずしもそうではありませんよね。大手音楽教室の講師募集にも「音大卒業程度の演奏力」などと書かれている場合があるくらいですので、音大を卒業していることは必須ではないのです。要は、自分の気持ちの問題ということになりますよね。
では、どうやって自信をつけていけばいいのでしょうか。

音大を卒業していない先生が自信をつける方法

『音大を出ていなくてもレッスンをしていい。そう頭ではわかっているけど、私で大丈夫かな・・と思ってしまう・・』そんな先生のために、自信をつける方法をお伝えします!

① 自分のレッスンの強みを理解する

自分のレッスンの「強みを」ノートに書き出してみましょう。例えば

・保育士資格を持っているから、小さい子への声かけが得意
・会社勤めの経験があるから、大人の方の練習ペースを理解して楽しいレッスンができる
・大手教室とは違って、お子さんの発達状況に丁寧に寄り添える
・自由に振替ができる。

「強みなんてない・・」と思われた方、いらっしゃるのでは?(笑)
強みがない人なんて、いません!大丈夫です♪(自分の強みを受け入れたくなかったり、嫌ったりする方はいらっしゃいます)わからないときは周りの人に聞いたり、私のようなカウンセラーなど誰か「鏡」になってくれる人に聞いてみるのもお勧めです。

②自分のレッスンの「役割」を理解する

あなたはどんな生徒さんをレッスンするのが得意ですか?コンクールで入賞する生徒さんがいなくても、コンクールに向けてのレッスンは引き受けていなくても、あなたのお教室には「役割」があるはず。音楽が好きな子を育てたい!など、指導への想いもあると思います。完璧なレッスンを目指さなくて大丈夫。あなただからできるレッスンに、自信を持ってくださいね!

③レッスンしていい!と自分に許可をする

「ピアノを教えるからには!」などと自分にプレッシャーをかけて、完璧な先生を自分に求めていませんか?今の自分のままで、生徒さんに楽しくレッスンしていいよ。そんなふうにレッスンすることを自分に許可してあげてくださいね!

必ず覚えておきたいこと

きっとあなたはいろんな勉強をしたり、レッスンを受けたりして自分なりの努力をされていると思います。
私も20年以上打楽器のレッスンをしてきた中で、はっきりと言えることは、うまく演奏することと、うまく教えることは別だということ。「私で大丈夫?」という気持ちには、どこかで「私なら大丈夫!」と終止符を打たないと、その不安はずーっと付きまとってきます。あなたらしいレッスンをどうぞこれからも楽しんでくださいね!


野元麻美
Mami Nomoto

音楽家専門心理カウンセラー&マリンバ奏者

あるできごとをきっかけに心理カウンセリングを受け、効果を実感したことから、心理カウンセラーとしての専門知識を習得。
2017年より「悩んでいる人をひとりにしない」をコンセプトに、音楽家専門の心理カウンセラーとして活動している。カウンセリング手法は、“心屋リセットカウンセリング”。一人ひとりに寄り添い、お悩みや困りごとの根本原因を見つけて積極的に解消に導いている。
「自分の演奏に自信がもてない」「演奏中に人の目が気になって集中できない」「音楽が大好きなはずなのに、演奏するがつらい」など、全国の悩める音楽家のみなさまより心理カウンセリングのお申し込みをいただいている。
オンライングループレッスンtuttiでのあだ名は、「マミー」。