音大出てる出てない問題

私は音楽家専門の心理カウンセラーとして、いろんな環境で音楽をしている方とお話をお聞きしますが、クライアントの皆様は大きく分けると二種類に分けることができます。それは音大出身(または在学中)の方音大出身じゃない方です。

先にお伝えしておきますが、これはどっちがいいとかいう話では全くありません。
どんなご相談をいただいているのかご紹介させていただきますね!


音大コンプレックス

音大出身の方のお悩みをして多いのは

「音大を卒業したけど、なかなか音楽で食べていけない」
「音大出てるから何でもできると思われるのがプレッシャー」
「音大を出ているからには・・と自分に厳しくなってしまう」


というもの。一方、音大出身でない方のお悩みとしては、

「演奏活動やレッスンをしたけど、音大に行っていないからやっていいのか迷う」
「音大を出てないから音大出身の人と演奏する時に萎縮してしまう」

というもの。

こんなにも多くの音楽家さんが「音大」について悩んでいるということは、この仕事を始めてから知りました。私も地方の音大出身ですが、「なかなか音楽で生計を立てられない」ということがずっと悩だったんです。あなたはどちらからに当てはまりますか?

実はどちらも状況は同じ?!

この2つのお悩み、全然違うように聞こえますよね。でも実は根本は同じ。音大出身者も音大出身じゃない方も、「今の自分に納得できていない」ということで悩んでいらっしゃいます。「音大」というのはダミーの悩みということです。

心の動きとしては同じことをしている可能性があります。何をしているかというと、ズバリ「音大卒業したのに」「音大出てないから」という理由で自分にダメ出しをしているんです。ダメ出しをしてしまう原因は、もともと私はだめというセルフイメージがあるからかもしれません。

そして、なぜ【私はダメ】と思うようになったかカウンセリングで原因を探っていくと多くの場合、

お母さんを喜ばせられなかった
お母さんの期待に応えられなかった
お母さんの望んだ学校に行けなかった
お母さんを笑顔にできなかった
お母さんを困らせてしまった

という、幼い頃の思いが出てきます。(もちろんクライアントさんは無意識です)

あなたはどこでも輝いていい

たくさんご相談をいただく中で、私個人としては「音大を出ていても出ていなくても、正直どっちでもいいんだな」と思うようになりました。もちろん、適当にカウンセリングしているわけではありません。笑 色んな方のお話を聞いたり、自分自身の経験からそう感じています。環境じゃないですね。

もちろん、音楽大学で学んだことで知識と技術は身につきますが、卒業後にどうするかは自分自身。要は、その人の心の様子がどうなっているかで、「音大」というものが悩みになるのかどうかが決まるということです。

音大出てようが辞めたかったら音楽やめればいいし、
音大出てなくてもやりたかったらどんどん人前で演奏すればいい。


ただそれだけですよね。

私のメンタルレッスンには、「もっと楽しく演奏したい!」というアマチュア演奏家さんが多数お申し込みくださっています。生活の中でどんな風に音楽を取り入れるのかは、自分でデザインできるものですよね。ぜひいろんな条件を外して、あなた自身に自由に音楽をさせてあげてください。自分が好きなことをやることを、心から許可してあげてください。

誰にしてるのかわからない遠慮をやめよう

これって面白いもので、もし音大出てるのに or 音大出てないからというモヤモヤが解決したとしても、また別な理由を使って自分にダメ出しし始めます。「過去」を自分を責める材料にしてるだけなんです。誰にも遠慮することはありません。やりたいことをどんどん行動にうつして、思いっきりあなたらしい音楽人生を歩めますように!



お試しカウンセリングのご予約はこちら


野元麻美
Mami Nomoto

音楽家専門心理カウンセラー&マリンバ奏者

あるできごとをきっかけに心理カウンセリングを受け、効果を実感したことから、心理カウンセラーとしての専門知識を習得。
2017年より「悩んでいる人をひとりにしない」をコンセプトに、音楽家専門の心理カウンセラーとして活動している。カウンセリング手法は、“心屋リセットカウンセリング”。一人ひとりに寄り添い、お悩みや困りごとの根本原因を見つけて積極的に解消に導いている。
「自分の演奏に自信がもてない」「演奏中に人の目が気になって集中できない」「音楽が大好きなはずなのに、演奏するがつらい」など、全国の悩める音楽家のみなさまより心理カウンセリングのお申し込みをいただいている。
オンライングループレッスンtuttiでのあだ名は、「マミー」。