共演者のメロディーとノリが合わない
こんにちは
音楽家専門心理カウンセラー・マリンバ奏者の野元麻美です。
昨日は、演奏活動もされているピアノの先生Mさんにオンラインでリズムレッスンをさせていただきました。
Mさんからは事前に「デュオでポップスを演奏するときに、共演者の人となんだかノリが合わない。『ベースをもっと出して!』といつも言われる」とお聞きしていました。
なるほど・・・
クラシック畑で育っていると、どうしてもビート感を感じながら演奏する機会が少ないため、ポップスを演奏してもなんだか横揺れの演奏になりがちです。共演者となんだかしっくりこない・・ということもあると思います。私はドラムセットとピアノのあるスタジオから、Mさんもピアノの部屋で演奏できるように準備をしてもらい、zoomを繋いでレッスン開始!
一拍目をアップビートでとる
まずは、今まで通りに演奏をしてもらいました。曲はMさんが以前本番で演奏したことがある、いきものがかりの『ありがとう』。ベースの音を意識して演奏していることが画面を通してもよく伝わりましたし、音の輪郭をはっきり鳴らそうとしているは伝わりました。しかし、リズムの形がなんとなく平面的・・。
流れを感じるよりも縦のノリ(ビート感)を演奏に取り入れられるようになろう!ということで、最初にやっていただいたのは「1拍目をアップビートで感じる練習」。1拍目で、体を下ではなく上に持ってきます。あなたは体で拍子を感じるときに、1拍目でお辞儀をするようにウン、ウン、という感じでカウントしていませんか?このカウントだと、音が沈んで曲の流れが停滞し、なんか重くなる・・という現状が起きがちです。(Mさんもこうなっていました)ポップスではこの逆の感覚がとても重要です。
言葉の説明だけで理解するのはなかなか難しいので、私がドラムセットで8ビートを叩いて体の動きを見ていただきました。Mさんにも、足踏みや手拍子をしていただいたり。(ちょっとしたボディパーカッション)
「リズムが苦手」の原因は
「リズムが苦手・・」とおっしゃる方は、本当に多いですよね。その原因の一つにリズムを平面に捉えてしまっているというものがあると思うんです。野菜で例えると、イメージ的に枝豆とか、サヤエンドウのような、同じ形のものが真横にずーっと並んでいる感じ?笑
そうではなくて、リズムは立体で形です。そして、拍には曲のジャンルによって一つ一つ色んな性格があります。そこを理解して体感すると、リズムの感覚は少しずつ修正されていき「リズム音痴」ではなくなっていくんです。
楽典的にはわかっていても・・
Mさんがレッスン後にご感想を送ってくださいました。
「楽譜でリズムを見ても、楽典的にはわかっていてもどう乗っていいのかわかりませんでした。
それが今日、胸でリズムを感じながら、足も手も体も使ってリズムを使うと、今までにない感覚」
「沈んでいた音が軽やかに、でもはっきりと出てきたのにはびっくりしました」
Mさんありがとうございました!
確かに、楽典的にわかっていることと、リズミカルに表現できることって別ですよね!
Mさん、次回はジャズアレンジの「ダニー・ボーイ」を題材にレッスンすることになりました。
これからも一緒に頑張っていきましょう〜
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