こんにちは!
音楽家専門心理カウンセラー&マリンバ奏者 野元麻美です。
演奏のスランプは誰にでもやってくる
音楽を真剣にやっていると調子が悪い時期というのは必ずやってきます。
あなたもすでに経験されたことがあるかもしれませんね。
練習すればするほど、沼にハマるあの感覚…。
本当に辛いですよね(涙)
私も楽器演奏歴30年以上ですが、これまでに何回も経験しています。
演奏がスランプの時って
『前のように思った通りに演奏できない・・』
『練習をいくらしても何だか全然前に進めない感じがする・・』
『周りから取り残されているような気がする・・』
そんな気持ちになりませんか?
特に、大事な本番前にそうなってしまうと本当に焦りますよね。
そんな時はどうやって気持ちを落ち着けたらいいのか
演奏のスランプから自然と抜け出せるようになるポイント
を、音楽家専門心理カウンセラーの視点でお伝えします。
演奏がスランプの時に一番大事なこと
演奏がスランプに陥った時、最も大事なことは
スランプを抜け出すために、
練習時間をやみくもに増やさないこと。
これは絶対に覚えておいていただきたいことです。
演奏のスランプになったら、少しでも早く抜け出したいですよね。
気持ちはよくわかるのですが、焦るのは良くありません。
演奏の調子が良くないと、感情がとても揺さぶられると思いますが、
自力で今すぐどうにかしようとせず、
ちょっと冷静になって気持ちを落ち着けましょう。
焦ってなんとかしようとすると、
細い糸が絡まったような状態になって、
スランプが長引いてしまうことがあります。
「こんなふうに演奏したい」
という純粋な気持ちに濃い霧がかかってしまって、しまいには
「私って音楽向いてないのかな。やめようかな。」
という気持ちすら浮かんでくることもあるかもしれません。
(この状態でメンタルレッスンにきてくださる方は多いです)
「ああ、私は『今』調子が悪いんだな」
と、ニュートラルに事実だけを受け取ってみてください。
演奏がスランプになった時の過ごし方
演奏のスランプ中の過ごし方で大事なことは、
音楽以外の好きなことを積極的にやる
ということ。
以前、演奏メンタルレッスンで
ピアニストさんのスランプのご相談を受けたことがありました。
「好きな食べ物ってなんですか?」
とお聞きしたところ
「パンケーキが好きです!」
とおっしゃっていたので、
次回のパンケーキを食べにいくという宿題を出したことがあります。笑
そのピアニストさんは、
音楽以外の好きなことに集中することで、
気持ちの切り替えをすることができ、
無事に演奏のスランプから抜け出すことができました。
演奏のスランプになったら、
まずは思い切って少し楽器から離れて頭を切り替えて、
好きなことをしたり美味しいものを食べることをお勧めします。
1秒でも多く練習したくなる気持ちはわかりますが、
あえて音楽と全く関係のないことに時間を使ってみましょう。
あなたは、音楽以外で何が好きですか?
ぜひ好きなことをやる時間、を増やしてみてくださいね。
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演奏のスランプを長引かせないためには
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自分を責めずに労る
がポイント。
演奏がスランプの時って、
「あんなに練習したのに!」
「周りの人はどんどん上手になってて、置いていかれる気がする」
「私、何してるんだろ・・」
など、
自分のことを責めてしまうこともあると思います。
音楽に真剣に取り組むあまり、
自分への言葉かけもついつい厳しくなってしまいますよね。
しかし、
自分を責めることでは演奏のスランプからは抜け出せません。
あなたはもう十分頑張ってるのですから
自分を責めることはやめてくださいね。
あなたが音楽に向いていないわけでも、
あなたが悪いわけでもありません。
演奏がスランプになっても、
あなたの価値が下がるわけでもないし
周りの人が離れていくわけでもありません。
音楽家をしている方は頑張り屋さんが多いので、
自分を労る言葉を増やしてあげるだけで気持ちが落ち着き、
調子の悪さから抜け出せることも多いんです。
「これまでたくさん頑張ってくれてありがとう」
「調子が悪くなる時だってあるよね」
「そういう時もあっていいよ」
「スランプになるくらい、頑張ってるってことだよ」
と自分の気持ちに自分で寄り添ってみてください。
この言葉をそのまま口に出して言ってみると、
少し気持ちが楽になりませんか?
自分の体をさすったり、
セルフハグをするとホッとしますよ!
演奏スランプ中の不安を減らす方法
演奏がスランプになってしまった時の不安感を減らすには
人に話すことがとても効果的。
誰かに「鏡」になってもらうことで、
思考の整理整頓ができるんです。
(周りに話を聞いてくれる人がいないよ〜という方は、
私にぜひ聞かせてくださいね!)
スランプ中は
どんどん他力(人の力)を借りましょう。
調子が悪いという状況を問題視しすぎて、
大きな悩みに発展するのを防ぐことができます。
『こんなこと、聞いてもらっていいなかな・・』など、
思わなくても大丈夫。
自分の気持ちを人に聞いてもらうことは、
何も悪いことじゃありません。
演奏のスランプ中は、
頭の中は「焦り」でいっぱいになっちゃいますよね。
少しでも冷静な周りの人に話すと
ヒートアップしている頭の中が落ち着きを取り戻します。
「今、演奏がちょっとスランプなんだよね」
「なんかうまくいかないんだ〜」
と、周りの人に話を聞いてもらってください。
とにかく今の気持ちを言葉にして体の外に出しましょう。
私は長い間これができずに、
しんどい時期を過ごしてきました。
こんなに頑張っているのにスランプになるなんて自分ておかしい・・
そんなことすら考えてたんです。
これでは、スランプは長続きするはずですね。苦笑
とりあえずノートに気持ちを書いてみたり、ブログをやってみるのもおすすめです。
演奏のスランプにアドバイスをもらったら
演奏がスランプの時は、
「基礎練した方がいいよ」
「考えすぎだよ〜」
など、周りの人からアドバイスをもらうことも多いと思います。
そんな時、アドバイスを取り入れてみることはもちろんいいのですが、
真面目すぎる人は
「せっかくアドバイスしてくれたんだから、やらなきゃ!」
と思って頑張ってしまいがち。
アドバイスをもらっても、
相手の言った通りに100%できるようにならなくてもいいんです。
「期待に応えなくちゃ!」
「レッスンの先生にもうしわけない・・」
そんな責任感や罪悪感を緩めましょう。
あなたはあなたのペースで、
演奏のスランプを抜け出して大丈夫。
それが今後のあなたの音楽人生の「経験値」として、
さらに演奏を豊かにしてくれます。
演奏のスランプはちゃんと終わる
いろんなことを自分の力で解決して乗り越えてきた方は、
誰かに相談するということはとても勇気のいることだと思います。
私はそうでした。
演奏がスランプになって、
しんどい中で毎日演奏をしているというのに、
我慢を続けてしまったことが何度もありました。
「私のこんな悩みを話して、
相手の時間を奪ってもいいのかな忙しいのに何だか申し訳ないな・・」
そんな気分になって、なかなか人に悩みを言えなかったんです。
また
「人に言うのはなんだか恥ずかしくて、悔しい・・。」
「どうにか一人でこっそりと解決したい、人に知られたくない」
そう思うかもしれません。
そんな気持ちになることは自然なことですが、
自分の豊かな音楽人生のために一瞬だけ勇気を出してみてください。
演奏のスランプ=ダメではありません。
弱いところを見せても大丈夫。
あなたを助けたいと思っている人が周りにたくさんいます。
演奏のスランプはちゃんと終わりを迎えます。
あなたなら大丈夫!
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\ 演奏のスランプ、一緒に抜け出しましょう!/
野元麻美
Mami Nomoto
音楽家専門心理カウンセラー&マリンバ奏者
あるできごとをきっかけに心理カウンセリングを受け、効果を実感したことから、心理カウンセラーとしての専門知識を習得。
2017年より「悩んでいる人をひとりにしない」をコンセプトに、音楽家専門の心理カウンセラーとして活動している。カウンセリング手法は、“心屋リセットカウンセリング”。一人ひとりに寄り添い、お悩みや困りごとの根本原因を見つけて積極的に解消に導いている。
「自分の演奏に自信がもてない」「演奏中に人の目が気になって集中できない」「音楽が大好きなはずなのに、演奏するがつらい」など、全国の悩める音楽家のみなさまより心理カウンセリングのお申し込みをいただいている。
オンライングループレッスンtuttiでのあだ名は、「マミー」。
経歴
History
- 幼少期からピアノ、打楽器、バイオリンなど複数の楽器演奏を習う。
- 中学から吹奏楽部に入部。高校は吹奏楽部強豪校で全国大会へ出場。
- 平成音楽大学にて特待生として打楽器演奏を学ぶ。
- 音楽療法士第一種取得。
- 大学在学中から演奏活動を開始。これまで幼稚園や小中学校、百貨店、病院、野外イベントなどで1000回以上、演奏を披露している。
- 高校や大学の音楽家にて、打楽器奏法と室内楽の授業を担当。
- 心屋塾のカウンセリングスクール(マスターコース)を経て、心屋認定カウンセラーとして活動している。
- 音楽家のためのオンライングループレッスン「tutti」主宰。