みなさんこんにちは。音楽家専門心理カウンセラー・マリンバ奏者の野元麻美です。

先日、関東にお住いの音楽家さんとzoomセッションがありました。その方がおっしゃっていたのが、「昔、一旦楽器から離れた時期があって、それを自分ではずっとそれを「逃げ」だと思っていた」ということ。音楽から逃げた自分を責めていたそうです。私にもそういう時期があったので、気持ちはよくわかります。
今回は、音楽から離れる時期があっても、またいつからでも演奏を楽しめるようなポイントをお伝えしますね!

ふんわりとした罪悪感は捨ててしまおう

『真剣に取り組んでいた音楽と距離を取ると、楽器をやることに自信がないから、他の仕事に逃げた…..』

そういう風に思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。感じなくてもいいはずのふんわりとした罪悪感を抱くこともあるかと思います。実は、私のところに来てくださるクライアントさんの中には、音楽から離れた時期がある方が結構いらっしゃるんですよ。

ですので、もしこれを読んでくださっているあなたがそうだとしても、全く気にする必要はありませんし、自分を責める必要もありません。自分のことを恥ずかしいと思わないでくださいね。

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逃げではなく「離れる」という選択をしただけ

音楽と距離を取ることがあっても、それは「逃げ」なんかじゃありません。ただ、少し楽器から離れるという選択をしただけなんです。

大事なことなので、もう一度言います。それはただの【選択】です。(しつこい?笑)

その単なる選択に、「逃げ」と意味づけするのか「ひと休み」と意味づけするかは自分次第。自分が落ちこぼれだ、とかそんな風に思わなくていいんです。長い音楽人生。ひと休みくらいしてもいいじゃないですか^^

いつからでもまた再開できます。

音楽が楽しめなくなる時もあっていい

長く演奏をしていると、スランプになったり、音楽そのものが楽しくなる時がかなり高い確率でやってきます。多くの方が経験しているのではないでしょうか。練習がめんどくさく感じる時だってありますよね。笑(私もあります)

もし、あなたが今なんらかの理由で「音楽を楽しめなくなっている状態」だとしても、また、必ず楽しめるようになります。大丈夫です。「そんなテキトーなこと言うな〜!」と言われてしまいそうですが、ここは断言させていただきます。笑

必ずまた楽しめる時がやってきます。

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私も、過去に何度も音楽をやめようと思いました。楽器を処分しようとしたことは、数え切れないほどあります。実際に、いっぱい勉強して書き込んだ、いずれ自分の「財産」になるであろう楽譜を、感情に任せて捨ててしまったことがあります。(ああ、もったいない!!涙)適応障害になり、体が弱わって、マレット二本持つのでさえ辛かった時もありました。なので「演奏していて楽しくない」という状態が、どれだけ辛いものなのかよくわかります。

本当に嫌で悲しくて、絶望感がいっぱいですよね。

「前はあんなに楽しかったのに、どうして楽しめなくなったんだろう」って、悔しくてたまらない。
「こんなに辛いなら、楽器をやめてしまった方が楽だ。」

そう思う瞬間だってあるかもしれません。

音楽はあなたの中からなくなったりしない

「演奏しなきゃいけない」が、「演奏したい」に変わるまで、どうぞ勇気を出して休んでください。一度そこから逃げていい。大丈夫。あなたの音楽は、あなたの中からなくなったりしません。むしろ、休んだ後は豊かになってまた溢れ出てくるはずです。今環境で、「休む」「やめる」を選ぶことは、とっても勇気が必要かもしれません。

「演奏しなきゃいけない」は他人軸。「演奏したい」は自分軸です。

自分の外に軸を置きながら演奏をする限り、なにか満たされない想いや、空っぽな感じが心の中に漂うでしょう。他の人と比べて、自分を見失うよりも、自分がどうやりたいかを基準に行動してみてください。がむしゃらに練習することでは、今の「苦しいから楽器やめたい」を乗り越えることはできません。この「モヤモヤ期」は音楽に真剣に向き合っているからこそ訪れるもの。

今は苦しいと思うけれど、ただの「通過点」に過ぎません。あなたが、もっともっと輝くための「通過点」です。これで終わりではなく、まだ先があるいうこと。

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演奏が満足にできない自分、情けない自分もどうか認めてあげてください。「こんなんじゃダメだ」と、そんなに自分を責めないで。

あなたは何も悪いことはしてません。^^
むしろ素晴らしい。ただただ、音楽を楽しみたいだけです。

十分頑張ってます。なんとか立ち上がろうと、踏ん張っている自分を許して、認めてあげてください。
あなたのそのまんまが素晴らしいから。信じられなくても、そうなんです。

必要な方に届きますように^ ^